どうやら以前紹介したTriLockの装着方法が間違っていたようだ。
Strida ForumでこのBlogの記事が紹介されていた。
以下の記事がStrida Forumの該当スレッド
掻い摘んで説明すると、このBlogとオーナーズマニュアルを参考にしてTriLockを装着したらボルトを折ってしまったということで…現在GSジャパンさんのほうでリンクされているオーナーズマニュアルに記載されている締め付けトルクは大幅に間違っているからこちらのマニュアルを参考にしたほうがいいという事と、正しいトルクで締めればTriLockの装着にはネジ止め剤も潤滑剤も必要ないよう設計されている事、また、その正しいトルクというのがSTRiDAのVer.やカラーリングによる塗料の厚みで違ってくるので感覚での調整が必要になってくるとの事だ。
折り畳み時に稼働するリアヒンジ部をTriLockのスプリングワッシャーが伸び縮みする事でイモネジは常に最適なトルクを維持するはずなので、振動でイモネジが緩むようならTriLockのナットを締め過ぎてスプリングワッシャーにトルクが掛かり過ぎているという事になる。
文字通りこのスプリングワッシャーはバネとしての機能が備わった部品なので、締め付け過ぎるとバネとしての機能が働かなくなるわけだ。
自分はそこをネジ止め剤で誤魔化してしまっているので間違った装着方法なのだが…もうこの装着方法で半年が経っており、今のところリアヒンジの緩みも異音もなく快適なまま来てしまった。一応このままでも理論的にはボトムチューブへのワッシャー喰い込みダメージは発生していないはずだ。
しかし、今後自分のSTRiDAでリアヒンジをバラす機会が訪れたら最適なトルクの調整をするかも知れないが、それまでに今まで書いたTriLockの記事を参考にして、この間違った装着方法をしてしまう方がまた現れないよう訂正の記事を急遽したためた。
当記事を参考にしてTriLockを装着された方に深くお詫び申し上げます。
ついでに言うと、この間違った記載のあるマニュアルには他にも間違いがあって、ベルトチェーンの締め付け調整をおこなう場合にアーレンキーを使ってBBを前後に動かすと調整出来るとあるが、その前にBBを固定しているロックリングを緩めないといけない事や、ベルトのテンションを測るには上から押す力の記載だけでは基準値が足りないなどの話も書き込まれていたので広めておこうと思う。
実際BBはロックリングを緩めてから調整しないとレンチを刺している穴が馬鹿になってしまうし、調整が終わったらロックリングを締め直さないと走行中に緩みが発生する。
TriLockはSTRiDAの産みの親であるマーク・サンダース氏が設計に携わったが、現在のSTRiDAを製造しているMing CycleはTriLockに関わっていないそうだ。
故に最適なトルクを求める手作業が発生してしまう難しい部品ではあるが、是非ともリアヒンジの緩みや異音に悩まされている方はTriLockへのグレードアップに挑戦していただきたい。
また、Strida Forumによる該当スレッドのChris氏とyakitori氏の解説に、この場を借りて多大なる感謝を表明する。