Beeline Velo2のマウントについて

@garapon_stridaさんからBeeline Velo2をタイラップ留めできるようにする自作マウントをいただいた。(ありがとうございます!)

個人で設計したものを3Dプリンターから出力した物らしい。凄い時代になったものだ。

 

以下Beeline Velo2マウントについてのアレコレを書いていく。

 

 

 

■ What's Beeline Velo2?

u-84.hatenablog.com

 

本来Beeline Velo2に付属するマウントはシリコンゴムバンドで自転車に留めるタイプのもので、このゴムバンドの大きさは大小2種類ある。

22.2mmなどの細いタイプのハンドルバーや、30mm以上の径がある場所等にこれらで対応できる。

 

 

 

大きい方のゴムバンドを使えば一応STRiDAのステム先端部分に留めることができる。

マウント本体裏にある黄色い部分もシリコンゴムで作られているため結構安定する。

こういったゴムバンド留めは安価に様々な自転車へのマウントを可能にする仕様として非常に優れている仕組みだと考えられる。

 

……が、あえてこのゴムバンド留めの難点を挙げるとすると、

A.ゴムバンドに傷が入ったり、経年劣化によって千切れたりはしないか?という不安。

B.マウント裏の黄色が、取り付ける自転車のカラーとして受け入れられるかどうか。

 

A

ナビ特化型サイコンとしては非常に安価とは言え1万円を超えるパーツをゴムバンドの劣化等で吹っ飛ばしてしまうかもしれないというのは個人的にとても怖い。

より多くの人へBeeline Velo2を届けたいという理念の元作られた安価な仕様のためか、無礼を承知で言ってしまうと、Beeline Velo2本体は少しだけ安っぽさのあるプラスチックが多く使われている。

そのためアスファルト上に落下させてしまうと簡単に壊れてしまうのではないかと不安になってしまう。

 

 

 

B

Bee(蜂)がモチーフとなっているためか、黄色のカラーをポイントにBeeline Velo2はデザインされている。これはこれでとても洒落ていると思うが、それぞれの自転車の一部として組み込まれるパーツであると見ると、この黄色が目立ってしまう場合もある。

人によってはパーツのカラーリングを揃えて導入している人も少なくはないだろう。

 

 

 

話を冒頭に戻そう。

上記不安要素2点を克服するマウント方法として"タイラップ留め"を可能にする@garapon_stridaさん(以下がらぽんさん)お手製マウントセットが非常に優れている。

 

以下内容物の説明。

 

①Velo2と直接接続するマウント本体部分。ガーミンのように捻って固定するタイプだが、ガーミンと違って4方向に爪がある専用のマウントになる。

後述する足パーツと最初からプラスネジ2本x2で接続されていた。このネジも黒で統一されているのは嬉しい。

 

 

 

②マウント本体の足パーツ。予備として入れていただけた物。

この部品が各種自転車のハンドルバーなど筒状の場所へ乗っかるよう斜めに設計されており、同時にタイラップを通すブリッジの役割も果たす。

 

 

 

③透明で薄いシリコンの板。マウントを設置する場所に巻いて摩擦を増やし、振動によるズレを防ぐ。設置場所の傷防止にもあると有難い。

④市販のタイラップ。1本留めでも必要十分な固定力はあるが、変わった径を持つ場所へ設置する場合など2本留めをすることで固定力UP。

こちらのタイラップは特別な物ではないので後から気軽に設置場所を変更できるのも強み。

 

 

 

お試しでSTRiDAのステム先端部分に設置。

 

 

 

がらぽんさんも仰っていた通り、この部分だと溶接の凸凹部分にタイラップが引っ掛かって丁度良い固定場所となった。

 

 

 

街中での実走でも振動でズレるようなことはなく、本当に必要十分なタイラップ固定となっていることがわかった。

 

 

 

が、STRiDAのステム先端部分という特殊な場所に設置しているためか、捻って本体を付け外しする際にタイラップ1本留めだとズレが生じてしまうことがあった。

この場所はブレーキケーブルの穴が2つ開いていたり、前述したように溶接跡がぐるりと付いていたりするうえに斜めに径が細くなってゆくパイプ形状のため摩擦の確保が非常に難しい。

 

 

 

リピートタイという太いタイラップと大き目に切った1mm厚のゴムシートでこのズレの問題は解決したが、ここまで大きなゴムシートである必要はないと思われるので適宜不必要な部分を切り落とすほうが見た目的には良いと思う。

※天然ゴムを塗装面に圧着させていると癒着する場合があるとの情報を頂きました。お勧めは塩化ビニールのシートをゴムシートの代わりに巻き付けること!Byがらぽん

22.2mmのハンドルバーなど一般的なパイプ形状の場所に設置する場合こういった処置は必要ないので安心していただきたい。

 

 

 

純正マウントのゴムバンド留めにも利点はあるが、がらぽんさんのタイラップ留めマウントのほうが個人的にはカラーも合うし、経年耐久性的な部分で安心感があるのでとても有難い一品だ。

今後何らかの販路を使ってこちらのタイラップマウントを販売していくそうなので、Beeline Velo2を愛用している方は是非とも@garapon_stridaさんをチェックしてほしい。