STRiDAのブレーキケーブルを日泉ケーブルに交換

ブレーキアウターケーブルの損傷具合が気になってきた。

インナーケーブルはドロハン化したときに長さが足りなかったので交換したが、アウターのほうは購入してから全く手を付けていない。

 

どうせ交換するのなら良い物へ交換しようと重い腰を上げた。

 

 

■目次

 

 

 

 

日泉ブレーキケーブルの購入と、購入の際の注意点

STRiDAのブレーキケーブルは内装式だ。

アウターを交換する場合はインナーを、インナーを交換する場合はアウターを残して、残したケーブルをガイドにして挿入してやれば比較的スムーズに交換が出来る。

 

インナーとアウター両方を交換する場合も必ずどちらかを残して作業する。

旧インナーを抜いて、旧アウターへ新インナーを挿入…からの旧アウターを抜き、新アウターを新インナーへ被せてゆく。逆も可。

 

 

 

■NISSEN CABLE CO.,LTD ブレーキ用 ステンレス アウターケーブル 2m

 

■NISSEN CABLE CO,LTD ブレーキ用 SP31 スペシャルステンインナー シマノ ロード前後

 

今回劣化を気にして交換するのはアウターだが、折角なのでインナーも同社のものに交換するべくAmazonで注文した。

Amazonの売り場では色違いと仕様の違いでケーブルの種類が入り乱れており、どれが必要なものなのかとても判別し辛い。上記2品のうちアウターのほうは2mが1本で、インナーは2mが1本と1mが1本の合計2本がセットになった商品である。

つまりアウターを2個買ってインナーを1個買えばいいんだな!?と思ったが案の定失敗してしまった。

 

 

 

STRiDAはハンドル位置が非常に高いせいか、前ブレーキに必要な長さがとても長い。

2mインナーが2本必要なのである。

このことに気付いたのは作業に入った後で、すでに交換作業の半ばという状態から元のケーブルに戻すという骨折り損をしてしまった。このとき旧アウターを引っ張った感触にとても嫌な手応えを感じたが、必要なワイヤーが揃ってから改めて交換作業をおこなうことにするとして、追加でインナーケーブルセットを1個注文した。

 

※この他にもインナーケーブルはタイコの形状に気を付けなくてはならない。自身が必要な種類は何なのか明確にしてから注文しよう。

 

 

 

 

 

後日改めて交換作業を終えて

そうして役者が揃った後日、改めてブレーキケーブルの交換作業が無事に終了することとなったのだが、

 

 

 

旧アウターワイヤーの外装が千切れていた。

先日の引っ張りで感じた手応えはこれだったようで、引っ張っただけで千切れてしまう程に劣化が進んでいたと見て良いだろう。

 

大事になる前に交換作業を終えることが出来て良かった。

 

そして日泉ケーブルへとブレーキワイヤーを交換した結果、よく言われている「ブレーキのタッチが軽くなった」という感想を体感することになった。

インナーケーブル表面が驚くほどの滑らかさなので、ブレーキを引いたときにアウターケーブルの中で発生する擦れによる抵抗がとても小さいのがその要因なのだろうと思う。

割りと鈍感な自分でもこのタッチの差はハッキリと体感できたので、今後自転車のワイヤーを交換する機会があれば、日泉ケーブルへの交換をお勧めしたい。

が、特にそういったことが自転車に必要かと言われると疑問に感じる方(筆者もそう)は、この記事の最後に紹介するジャグワイヤー製ケーブルをお勧めしておく。

 

 

 

 

 

その他交換の際に使った物

■ノグチ ブレーキアウターキャップ

 

購入した日泉ブレーキアウターケーブルにアウターキャップは付属したが、シルバーのキャップだったため使用しなかった。代わりに以前から使っていた黒色のアウターキャップを使用している。

 

 

 

■ノグチ インナーエンドキャップ

 

こちらも購入した日泉ブレーキインナーケーブルに付属したが、同様にシルバーだったため黒色のこちらを使用した。

基本的に一度圧着させたら2度は使わないので消耗品となる。

 

 

 

■King TTC ワイヤーロープカッター WC-150

 

ワイヤーを切断する場合は普通のニッパーやペンチで切断してしまうと切断面が圧力によってバラけたり潰れたりしてしまう。一旦そうなってしまうと非常に面倒な事態になるので、綺麗に丸のまま切断できる専用のカッターを使って切断するようにしたい。

自転車用の物ではないが、こちらはお値段も安いのでとりあえずで買ってしまった。

この程度の値段で面倒事が減るのでワイヤー切断の場合は購入をお勧めしたい。

 

こちらはインナーエンドキャップを圧着させる部分は付いているが、アウターケーブルの切断面をグリグリして穴を広げる突起が付いていない?ようなので自転車専用のワイヤーカッターのほうが良いかも知れない。

 

 

 

 

 

内装式ブレーキケーブルの交換手順一例

太字がノーマルのT字ハンドルSTRiDAでやるべき手順でそれ以外は筆者のドロハン用備忘録。ハンドル側アウターキャップを付け忘れると最初の方の手順からやり直しになるので注意したい。

 

 

 

01,旧インナーエンドキャップ外す

02,旧インナー抜く

03,旧延長アウターを参考に新アウターから切って新延長アウターを作る

04,新インナー入れる

05,アウターキャップ→新延長アウター→アジャスター→旧アウターの順に新インナーを通してゆく

06,旧アウター抜く

07,抜いた旧アウターと同じ長さになるよう新アウターを切る

08,新アウターの中にシリコンスプレー※Aを噴射

09,新アウター入れる

10,アウターキャップ入れる

11,ブレーキキャリパーに新インナーを繋いでブレーキの調整をする

12,必要な長さを残して新インナーを切る

13,新インナーの切り口をほつれないよう加工※B

14,新インナーエンドキャップを付ける

 

※A,何を塗布するかはお好みだそう。ニッセンよくある質問コーナー

※B,日泉インナーをステンレスへのはんだ付け手順ではんだ付けしてもはんだが乗らなかったので瞬間接着剤で済ませた。

 

 

 

 

 

ステンレスインナーケーブル終端へのはんだ付け

インナーケーブルを必要な長さに切断した後エンドキャップを被せているだけだとほつれてくる場合があるので、ほつれてしまわないよう終端へはんだ付けをすると良い。

しかしステンレスははんだがくっ付かないので表面を加工してやらなくてはならない。

以下手順

 

01,切断面から1cm程の部分だけ紙ヤスリで擦る

02,フラックスをヤスった部分に塗布する

03,フラックスを水で洗い流す

04,ステンレス用はんだはんだゴテを使用して先程塗布した部分に付ける

 

で、大丈夫だったはずが今回は出来なかった。

面倒になったので瞬間接着剤で終端を固めてエンドキャップを圧着させたが、ホットボンドを使って同様に固める方法もあるそうな。耐久的に一番良いのははんだ付けだけどステンレスへのはんだ付けは必要な道具も作業内容も正直かなり面倒臭い。

もっと良い方法が見付かったら今後紹介したい。

 

 

 

 

 

今まで使用していたブレーキケーブル

■ジャグワイヤー テフロンコートブレーキ用 インナーケーブル ステンレス ブレーキワイヤー Φ1.6*1700mm 1本 ブラック

 

インナーケーブルなのに黒色かつお値段も安かったので使っていた。

特に問題もなく使用してきたが、ワイヤーとしての質はやはり日泉スペシャルインナーのほうが明らかに良い。

アウターから出る部分のインナーまでも黒になるのは見た目的には良かったので、黒色に拘る方はこちらをどうぞ。

 

 

 

■ジャグワイヤー 2mオリジナルアウターキット ブレーキ用

 

ドロハン化に伴った延長部分に使用したアウターケーブル。

上記インナーと同様お値段が非常に安い。質が悪いという訳ではないので安く済ませたい方や上記インナーとのセットでどうぞ。