STRiDAにもTPUチューブを

自転車のゴムチューブをポリウレタン製のチューブに変更することで大幅な軽量化に繋がると聞いた。

しかしゴムというとても柔軟で伸縮性に富む素材をポリウレタンなんぞに変更してしまっても問題はないのだろうか?見たところ18インチの1.25幅サイズなら適合しそうだが…

 

戦々恐々としながらも、この新素材チューブを購入し、STRiDAで試してみた。

 

 

■目次

 

 

 

 

 

ミニベロ用TPUチューブの購入先

こちらで確認できたのは今のところAliexplessでの2種類。

一応Amazonでも発見できたが、価格がAliexplessでの販売額の約2倍と少々勧め辛い値段設定となっている。

 

 

 

Aliexplessでのお勧め支払い方法

上記理由からAliexplessでの購入をお勧めしたいが、Aliexplessでクレジット情報を入力したくない方はPayPalという支払い代行サービスを会計時に選択すれば、Aliexpless側にクレジット情報が流れる事は無いのでこれを利用しよう。

筆者も海外通販での支払いにおいてPayPalが使える場合は必ずPayPalでの支払いを選択するようにしている。

 

 

 

 

 

ミニベロ用TPUチューブ2種

RideNow

■RideNow-TPUインナーチューブ

 

筆者はこちらの4個セットを購入。

 

RideNowTPUチューブ特徴

・バルブが樹脂製かつ黒色、キャップ(樹脂の黒色)は付属するがキャップ下のゴムリング?が付属しなかった。

・バルブ長は45mmと65mmから選べる。

・チューブとバルブの接着周辺が弱い?

・CYCLAMiより数グラム軽い。(恐らくバルブが樹脂製のためで、チューブの厚さに違いはないらしい。)公称19g、実測21~23g。

・仏式のみ?

 

 

 

CYCLAMi

■CYCLAMi-TPUインナーチューブ

 

購入をこちらと迷ったが、結局バルブの色でRideNow製を選んだ。

因みにCYCLAMiのほうが後発の商品らしい。

 

CYCLAMiTPUチューブ特徴

・バルブが金属製。

・バルブの長さが60ミリタイプしか選べない。(RideNowの45mmより長い。)

・RideNow製よりもチューブとバルブの接着周辺がしっかりと作られているらしい。

・RideNow製よりも数グラム重い。(公称26g。恐らくバルブが金属製のため。)

・バルブが金属製のため、ホイールバランスがRideNow製よりも悪くなるかも知れない。

・仏式のみ?

 

 

 

どちらがお勧めか?

両方を購入比較した方によるとチューブの造りはほぼほぼ同じらしいので、上記箇条書きの差異からお好みで選ぶと良いだろう。

どちらも単品から2個、4個、6個、8個、10個のセット売りまである。

言わずもがな複数個セットを購入したほうが1個あたりの単価が低くなる。

 

 

 

 

 

ブチルからTPUにチューブを変えて約1ヶ月の感想

TPUチューブに換装してから175km程走ったようだ。

 

この程度の走行距離による所感で恐縮ではあるが、巷でよく言われている「乗り味が硬くなる」というのはかなりハッキリと感じられ、正直言ってしまうとSTRiDAという元々硬い乗り味のミニベロを街乗りで使う場合はTPUよりもブチルのほうがショック吸収性という点では良いのではないかと思ってしまう。

ホイールの径が小さいと路面からの衝撃がそのまま伝わり易い傾向にあるので、街乗りにおける快適性ではブチルチューブを低圧で運用する方法を断然お勧めしたい。

 

が、硬いという事はペダルを踏み込んだ時の反応性も良いという事になるらしいので、サイクリングロードや皇居周辺のような路面に段差が少なく舗装も比較的綺麗な場所での運用ではその恩恵が感じられるかもしれない。

 

そしてなんと言ってもブチルチューブに比べて非常識なほどに軽く嵩張らないのがTPUチューブの美点である。

 

 

 

画像左がシュワルベの仏式18インチ用チューブ、右の2枚がRideNow製TPUチューブ。

 

重量約1/4に加え、物自体の大きさも段違いにコンパクトとなり、予備として携行する場合において圧倒的に小さく纏まるのである。

車体前後のチューブを交換するだけでも約130gの軽量化となるが、予備の交換用チューブまでをもTPUへと入れ替える事でなんと195gもの軽量化に至ってしまう。

 

本来自転車の軽量化は-100gあたり凡そ1万円を要するとされ、今回のチューブ交換4個セット3,700円程度の投資で2万円近い効果が得られると考えればその凄さが伝わるだろうか。

 

インナーチューブのTPU化は軽量化における費用対効果が抜群に高いのである。

 

 

 

 

 

ここまでのまとめと補足

まとめ

・TPUチューブは乗り味が硬くなる。(路面の凹凸による振動が伝わり易くなる。)

・街乗りでの快適性はブチルチューブを低圧で運用したほうが良い。

・TPUチューブは超軽量&嵩張らない。

・価格はブチルチューブと大して変わらないどころかやや安いまである。

 

補足として今回紹介したTPUチューブは16インチ18インチ兼用サイズとなっているが、18インチサイズまで空気を入れて膨らませてしまったTPUチューブを、16インチチューブとして再利用することはできないそうだ。

ここら辺はポリウレタンとして伸びる性質はあっても縮む性質に乏しいのでしょうがない。

 

 

 

また、18インチサイズは1.35幅までの対応となっているそうなので、18インチの1.50幅を使用している場合には不適合となる。

16インチは1.40幅がサイズ上限となっているので、1.50幅がデフォルトの16インチSTRiDAには少し太さが足りないかもしれない。