自転車用ドライブレコーダーの導入 : CYCLIQ FLY12 SPORT

自動車ではドライブレコーダーの搭載が当たり前の世となった。

自転車にも日々のサイクリングに専用のドライブレコーダーを搭載したい。

このジャンルは未だ決定版と言える商品が出ておらず、どれをどういった基準で選べば良いのか非常に悩ましい。

 

以下に選定基準と選んだ機器、それの所感を書いていく。

 

 

■目次

 

 

自転車用ドラレコ選定基準の洗い出し

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Q , ドライブレコーダーを欲する理由は何か?

 

A , 事故に遭ってしまった場合の映像記録。

最大限事故に遭遇しないよう配慮するのは当たり前として、それでも事故は発生するという前提で映像を記録しておけばもしもの場合に面倒が減る。相手は嘘を付くかも知れないし、自分は喋れる状態ではないかも知れない。最悪の状況への備えでもある。

 

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この事から選定する機器にはある程度の信頼性が必要だということがわかる。自転車の振動で故障したり、長時間の録画による熱暴走で映像が途切れたりといった事があってはならない。

 

そして極力面倒臭くない物が良い。

自転車に搭載する機器というものは頻繁に付け外しをする。付けっぱなしで自転車から離れてしまっては盗難のリスクを抱え込む事になるからだ。つまり付け外しが容易で録画の開始と停止が面倒ではない機器を選びたい。当方とても面倒臭がりなもんで、ドラレコを買っても使うのが億劫になったら元も子もないのである。

外部バッテリーに頼らなくてはならないようなランタイムしかないものは選びたくない。モバイルバッテリーもハンドルバーに括り付けて、ケーブルで本体と接続して……なんてことを毎回やるのか考えただけでも面倒臭い。そんな運用をしていて雨が降ってきたらどうなってしまうんだ?考えたくもない。

充電しながらの録画に対応している事自体はとても良い点なのでここら辺もチェックポイントのひとつにはなる。

 

ここでまたひとつクエスチョンが発生する。

Q , 何時間連続で録画するつもりなのか?

 

A , 片道3時間往復6時間を録画。これを上回る公称ランタイムが必要。

ここで大事なのは必要な録画時間は人それぞれで、自分自身がおこなうサイクリングの主要な時間を知る事だと思う。このアンサーは筆者の使用例であり、ここまでのランタイムが必要な場合で選べるような機器は限られてくる。

大抵は本体バッテリーで2時間前後しか連続録画ができないようだが、通勤や通学用途を考えればこのぐらいがボリュームゾーンになるだろうということは理解できる。そうなってくるとそれ以上のバッテリー持続時間が必要になる休日での利用は頻度が低いのだから外部バッテリーに頼るという設計になっているのも理に適っている。

 

以上"面倒臭がりで我儘な人間"が選んだ自転車用ドライブレコーダーは以下となった。

 

 

 

 

 

決定 : CYCLIQ FLY12 SPORT 仕様と評判

仕様

CYCLIQ FLY12 SPORT(サイクリック フライ12 スポーツ)

 

詳細な仕様については上記リンク先をご覧になっていただくとして、公称連続7時間録画できるという本体バッテリーを搭載していて148g(実測150g)という重量が決め手となった。因みにこちらはFLY12というドラレコシリーズの3代目となる商品らしい。

 

 

 

サイズも手の平に収まる具合で悪くない。

 

 

 

本体の操作は3つの物理ボタンでおこなうが、設定の変更はスマホアプリからBluetooth通信でおこなう。

このアプリから本体に保存されている動画ファイルを再生したり、一覧で管理するようなことは一切できない。アプリは設定変更の為だけのものと割り切ろう。

画質設定のお勧めは1440p 30fpsだが信号機の点灯が30fpsらしいので万が一タイミングが一致してしまった場合、信号機が何色に点灯していたのかが映像に記録されない事態になるとのことで2160p 24fpsを常用している。

CtoCケーブルをスマホ(Android12)とFLY12 SPORTで繋げばスマホの画面で動画ファイルを再生、参照出来ることは確認した。その場合はSDカードを予めスマホ用に初期化していたものを使用する必要があるようだ。

出先での事故をその場で再生出来るのは有難い。

 

 

 

 

 

 

カメラレンズの横にライトがあるが、自転車前照灯にはよくある上側カット配光などの処理がされていないので、録画用に正面を向けてライトも点灯させると対向の目眩ましになりかねない。

こちらのライトは別途用意した前照灯のトラブルが起きた場合の保険として考えたほうが良いかと思う。

 

 

 

評判

一応購入する前に評判をわかる範囲で調べてみたところ、海外ユーチューバーのレビュー動画に寄せられたコメントで、このCYCLIQという会社の評判はあまりよろしいものではない事や、マウントが脆いことなど知ることが出来た。

3代目のSPORTになるまで色々あったようだ。

SPORTはまだ去年の10月辺りに発売されてから間もない商品なので、これからバッテリーの劣化やら表面化するかも知れない。決して安い機器ではないので購入する場合は出来る限りの範囲でレビュー等見て回って納得してからをお勧めしたい。

 

 

 

 

 

自転車用ドラレコ所感

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電源ボタンを入れればそれだけで録画が開始され、切れば録画は終了。今のところ使用の際に面倒なことは一切ない。前後のライトにナビサイコン、そしてドラレコと4ヵ所も電源管理を強いられるのはそれだけで面倒だが極力面倒臭くないようにはしたつもりだ。

近所のスーパーマーケットへ買い物に行く場合はライトとドラレコ、ナビは必要ない場合なら必須ではない。

 

また、最悪の状況への備えとは言ったが、こうして自分自身のサイクリングの記録が気軽に4K動画として残るのは見返していて良いものだと実感する。

思っていたよりも自身の運転に荒い部分がある事を後になって気付けたし、危ない場面に遭遇した自身の動画を見返すと、案外もっと早くその危険に気付けた箇所が見付かったりもするのでより安全意識が高まってゆく。

大事なのは回避可能な危機的状況は必ず回避し、自らが事故の原因にならないよう気を付ける事だ。

 

GoProやinsta360などに軍配が上がるのでユーチューバー的な動画の使い方としてFLY12 SPORTはお勧めしないが、ちょっとした微笑ましいハプニング等も長時間の付けっぱなしで記録しておいてくれるのはドラレコの嬉しい要素だ。