2022/11/18
Beeline Velo2というサイクルコンピューターを手に入れた。
手に入れるまでの経緯と何度か使ってみての感想を以下へ。
これ凄く良さそうだけどSTRiDAじゃ無理だよなぁ…ってhttps://t.co/l4j5JvrODS pic.twitter.com/ngBOfjCsMF
— u_84 (@u_84_Rider) 2022年5月24日
何を隠そう自分はかなりの方向音痴のようで、不慣れな道でよく道に迷い妻に小言を頂戴してしまう。
サイクルコンピューター(以下サイコン)でナビゲーションしてもらえれば、道に迷うストレスから解放されるのではないか?しかしナビを得意とするサイコンは非常に高価で手が出ない。
あまりゴチャゴチャと表示されても画面をじっくり見ることができるわけじゃないし、"〇〇メートル先を左折"というようなシンプルな内容を記号で表してくれる小さい画面の安価なサイコンはないのだろうか?と考えていた。
案外世の中似たような事を考える人は多かったようで、まさにそんなようなサイコンがすでに開発されていた。そしてクラウドファンディングでBeeline Veloは大成功からのバージョン2も大好評。
残念ながら自分がこのBeeline Veloシリーズを知ったのはつい最近のことで、すでにクラウドファンディングは終了し、2をメルカリにて購入するというルートを経た。
ガーミン互換のマウントかと思いきや、実はそうじゃなかった。
付属のシリコンマウントでSTRiDAのステムに括り付けられたから良かったものの、黄色いシリコン部分の主張がちょっと気になる。この黄色を無くすための取り組みは後日考えるとして、今回はまず実際のナビ機能は実用に足り得るのだろうか?という不安を払拭するための試みをおこないたい。
迷路のような葛飾区の住宅地を抜けて、お気に入りのカレー屋さんへ向かうナビゲーションをBeeline Velo2にお願いしてみよう。
まずは簡単にBeeline Velo2の仕組みを伝えておきたい。
自転車に取り付けた小さい丸型サイコンだけではナビをおこなうことは出来ない。
スマホとの専用アプリによる連携でナビが成立する仕組みとなっている。
最初にスマホのBeelineアプリから目的地を入力し、現在地から目的地までのオススメルートがマップ上に2~3種類程スマホの画面に表示される。好きなルートを選んでGo!をタッチしたらもうサイコンの画面には進むべきルートが表示され、ナビの開始となる。
事前にGoogle Mapから自作のルートをBeelineアプリにインポートし、サイコン画面にてナビゲーションをおこなわせることも可能。
以下PCでルート作成し、Android OSによるインポートの一例を解説する。
Google Mapでルートを作成したらURLをコピーし、Maps to GPXにコピーしたURLをペースト。
LET'S GOを押下し…
出力された.gpxファイルを任意のフォルダへダウンロードする。
ダウンロードが完了した.gpxファイルをGoogle Driveへアップロードしたら、
Beelineアプリから画面右上の(オプション)をタッチし、GPXルートをインポートするを選択。
どこにあるファイルをインポートするかの画面に推移するので、先程.gpxファイルをアップロードしたGoogle Driveを選択。
Google Driveの中から先程の.gpxファイルを選んでインポート完了。
以上の手順で問題が無ければBeelineアプリに自作したルートがスマホ画面上に表示され、自作ルートでのナビが可能となる。
もしかしたらもっとスマートなやり方が有るかも知れないが、自分が試した自作ルートのインポート説明はここまで。
以下Beelineアプリが出力したオススメルートを選択し、目的地までナビに従ってサイクリングした感想。
途中知らない脇道を案内されて驚いたが、全く問題なく目的地である欧風カレーのトックに到着した。
トック HP
今まで自分が通っていた道順よりもだいぶショートカットできるルートを案内されて正直驚いている。地元の人しかわからないような細くてわかりにくい脇道でも今回はBeeline Velo2のナビで迷うことが無かった。
また、スマホとBluetooth通信をするのでサイコンとスマホの間に人体を挟むような位置取りになると通信が難しくなるのではないか?という話もあったが、ステムにサイコン、リアバッグにスマホという位置取りでも特に通信障害が起こるようなことはなかった。
別の日にリュックサックの底へスマホを放り込んでも問題はなかったので、ここら辺の通信問題は大丈夫なんじゃないかなと思っている。
残念ながらバックポケット付きのサイクルウェアは持っていないのでバックポケットにスマホを放り込んだ場合はどうなるのかが試せないが、ヒップバッグにスマホを入れて試すなども今後おこなうと思うので、不具合が出たら報告しようと思う。
到着したのが丁度お昼時ということもあって、店頭に駐輪するスペースが無かったので近場の駐輪施設を探すことにした。(画像は食後お店から出たときに写真を撮らせていただいたので少し空いている。)
毎度使わせていただいている地下の駐輪場に赴くも、まさかの満車。
しばらく周辺を探索し、野晒しではあるが月極と併設された一時駐輪可能な駐輪施設を発見できた。
案の定ホイールをロックするレールタイプの駐輪場だったので自作リムガードを巻き付けて駐輪する。毎度このタイプに駐輪する場合はガードを付けていても肝が冷える。
お店に戻る頃には店内も一時的に空いたタイミングで窓際の良い席に着くことができた。
今は平日のお昼前後にしか開店していないお店なので地元で働く人達の昼休み時間にとても繁盛している。そのせいか、もし満席でも周辺を散策してから再び訪れると案外回転が速いので席にありつける場合が多い。
季節の野菜カレーを注文し、自転車を漕いでやって来たこともあり、セットは冷たいウーロン茶と食後の自家製プリンを選んだ。(セット価格1040円)他には野菜スープなども選べるので好みで選ぼう。基本的にこのお店にハズレの品はない。
付け合わせもラッキョウ漬けと福神漬けから選べる。両方の盛り合わせも選択可能。因みに自分はカレーにはラッキョウ派だ。
以前は各テーブルにラッキョウ漬けと福神漬けの入れ物が置いてあったが、新型コロナ感染対策だろうか?それらは撤去され、こうして注文時に選択する方式に変わったようだ。
ルゥをライスに注ぐ場合に全かけか、半かけかよく悩むが、基本はそのお店のメニューに掲載されている写真を見て真似するようにしている。
トックの野菜カレーは全かけだ。
グレイビーボートからなみなみとルゥを注げば胃は唸りを上げ、涎は溢れんばかり。
Blogではカレースパイスの香ばしい香りが伝わらないのが残念でならない。
ペーパーナプキンに包まれたピカピカのスプーンを取り出し、揚げナス一切れとルゥとライスを一度にバランスよく口に入れる。
まぁ言わなくてもわかるだろう。美味い。
その名の通りトックの野菜カレーは季節によって盛られる揚げ野菜の種類が変化する。
詳しいことはわからないが、ヤングコーン、パプリカ、赤カブ、カリフラワー…カレーには珍しい食材でも、揚げることで非常に上手くカレールゥと馴染みを持つようになっている気がする。それら揚げ野菜の入った野菜カレーをトックで初めて食べたときは非常に関心した事を今でも覚えている。
もちろんメニューにある他のカレーも全て絶品だ。
お子さまランチ以外全種類制覇したので胸を張って言える。カツカレーの圧倒的ボリュームには苦戦したが、結局美味いので完食してしまう。
ここで言う苦戦というのは食後の胃袋の膨張具合であって、食べることに苦しむという意味ではない。
また、以前は牛すじカレーがビーフカレーだったが、どうも一時期納得のいく牛肉が手に入らなくなったという事でビーフカレーの提供を停止していた事があった。しばらくして牛すじカレーとして復活を遂げたという経緯があるので、だいぶ拘りを持ってカレーを提供しているお店である事が伺える。
十何年前から比べたらお値段が上昇してしまったが、ランチセットでの提供価格であることを踏まえれば、未だ大衆的と言っていいぐらいにはリーズナブルな価格に抑えられているのは並々ならぬ経営努力の結果だろう。
食後いただくこのプリンはやや硬めに作られた昔ながらの味わいを思い出させるお手製プリン。洋食屋さんのプリンって言ったらコレだよね、と定番を外さない店主のセンスが光る。
願わくばまた夕食時にもお店を開いて欲しいところだが、それ以上に末永くお店を続けていただきたい想いの方が強い。
今は頻繁に足を運べるほど近くに住んでいる訳ではないので、葛飾区金町に御用のある方はぜひ欧風カレーのトックまで足を運んでみてほしい。
以下Beeline Velo2を使った帰宅編からの補足。
帰宅ルートをBeelineアプリから選択し、ルートを無視した道に入ってから訂正ルートの道順に従った場合、ちょっと自転車が通るには危ない車道を案内されたりもして更に迂回するようルート変更をしたが、概ね信頼に足るルート選択をしてくれるように思える。
使用する地域によってもここら辺の精度は違ってくるのかも知れないが、今後も地図データはアプリの更新でアップデートできるし、前述したように自作ルートを読ませることだって可能だ。お値段も本体価格15,400円と、ガーミンのナビ特化サイコンと比べたら3分の1以下と手に取りやすい価格でもある。
何より表示がシンプルで分かり易いのが良い。これを求めていた。
曲がる地点の70m手前で「ピッ」20m手前になると「ピピッ」という音で知らせてくれるのも分かり易さに拍車を掛けているので余所見をしなくて済む。(お知らせ距離は場合によって変わるかも知れない。)
自転車での道のりをストレスなく案内してくれるナビゲーション機能としてだいぶ上手い具合に纏めてくれているサイコンだ。