2022/05/25
以前から欲しかったカーボンホイールを購入することができた。
2022/06/03
早速ホイール交換を始めたのだがなんと前輪のボルトを滑てしまった。
のっけから躓いてしまったが、ここは一旦落ち着いて簡単な対処法から試して無事にホイール交換を終えたいと思う。
エンジニア ネジザウルスGT なめたネジ/潰れたネジ/錆びたネジ φ3~9.5mm用 PZ-58
ボルトの頭が出ているので掴めそうだとネジザウルスを試してみる。
ワコーズのラスペネを噴き付けておいて、しばらくしてから拭って頭を掴む。
失敗。
予想以上に強固に噛んでしまっているようだった。
LOCTITE(ロックタイト) ねじロック 222 低強度タイプ 10ml LNR-222
ボルトは64チタンでロックタイトの紫を使用した記憶があるが、それ以上に固着している気がする。
アネックス(ANEX) インパクトドライバー ミニタイプ 差込角6.35mm ビット付 No.1903
アネックス(ANEX) ビット ネジ取り専用 六角 取替用 対辺4mm AK-22NH-4
次にインパクトドライバーを使用して固着を剥がす試みをした。
失敗。
どうやらボルトを破壊する方向でないとダメなようだ。
学のない頭でボルトだけを破壊するための作戦を考えた。
ここまででボルトのネジ山表面が固着しているので外れないということが予想できる。
ボルトを雑巾のように絞ることでネジ表面を歪ませることができたなら、固着した表面が剥がれるのではないか?
そのために必要な工程はドリルでボルトに穴を開け、ボルトの強度を下げることである。
そうして強度を下げたらもう一度ネジザウルスで頭を掴んでグイと回せば雑巾効果を出せる。
馬鹿げた作戦だが幸いアクスルシャフトは以前台湾から取り寄せた同型のものがある。
つまり最悪ボルトの頭だけが崩壊してボルトの胴体をシャフトから抜き取ることができなくなったとしても、ホイールその他を外すことが可能な状態となるので、あとはアクスルごと交換することでこのアクシデントは事無きを得るはずだ。
E-Value 六角軸 鉄工用ドリルセット ショート チタンコーティング 10本組 ESTDT-10HEX
電動ドリルだと勢い余って色々貫通してしまうかもしれないので、時間と体力を使うが精密に作業ができる手回しドリルを選んだ。
刃は対金属用で短いもののほうが安定しやすいだろうと踏んだ。
フロントホイールのボルトはM6x20mmなのでそれよりも細く短い穴を開ける必要がある。
とりあえず適当に選んだ3.2mmの刃から順番に穴を広げていき、最終的には4.8mmぐらいだったか、掘ったあとにネジザウルスで頭を掴んで回してみたらクッという音と共に滑たボルトが回転してくれた。
本当に雑巾のような効果で外れてくれたのかはわからないけど、計画通りと言っていいだろう。これでホイール交換を続行できる。
しかしまぁこれ、ボルトがスチールだったらマグネット部に削った金属カスがびっしり貼り付いて大変だったろうな。
カーボンホイールにリムテープは必要か?
取り付け前に一瞬悩んだが、リムの裏側をよく見ると竹の節のような部分が何ヵ所か出来ていることに気付く。
少々の重量増になるが一応リムテープを巻いておいた方が安心か。
斯くして交換作業が終わった。
滑たり齧ったり、ただボルトをねじるだけの作業なのにこういったアクシデントが起きるのだから金属は奥が深い。
ただボルトが滑たときの感触は本当に本当に血の気が引くのでご勘弁願いたい。